[ Lemonheads ] It’s a Shame About Ray

[ レモンヘッズ ]

Lemonheads [レモンヘッズ] It’s a Shame About Ray

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発売元:Atlantic(USA)
もともとハードコアバンドだったという信じられないキャリアを持つ、フォークロックバンドの92年発表の5作目にして最高傑作。清涼なアコースティック・サウンドにのせた鼻歌ヴォーカルが心地いい。パンクっぽさもちょうど良くブレンドされて、曲作りに行き詰まった筆者に「ラウドなギターでシャウトしなくても充分ロックできるじゃん」と教えてくれた、人生史上最重要なアルバムの1つ。メロディの良さがこれまた特筆もので、素朴なイケメン、イヴァン・ダンドゥ(Vo、G)のピュアな感性は、多くのロックファンに感動を与えた。フォロワーも続々と登場し、一時はシーンの中心人物としてもてはやされたが、次作「Come on Feel」以降、ベーシストのジュリアナに捨てられ、ドラッグまみれになり、数々の有名人と愛欲に溺れ、曲作りに行き詰まってオアシスの後を追っかけ回したあげく、ノエルの捨て曲をありがたく頂戴するなど、どうしようもないダメダメっぷりを発揮して失速。結局シーンから消えてしまった。惜しいなあ。ダメ人間だからこそ作り得た数々の名曲は、ロックファンなら一聴の価値あり。[H]